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離乳してからの約1年間、中間育成を担うのがイヤリング部門です。

その役割はよく「幼稚園」や「学校」に例えられ、他馬や人間との基本的なコミュニケーションを教えつつ、餌の管理や放牧の調整を通して、今後に向けた基礎体力づくりを行います。馬たちは成長期のため、当部門にいる約1年間で2倍ほどの大きさに成長します。放牧での怪我や成長に伴う疾患を早く発見できるよう、毎日チェックを行い、些細な変化にも気付くことが大切です。

セールや一口馬主の募集などでお客さまに購買していただく機会が多いのも当部門の特徴です。調教部門に移動する頃には、馬を洗う、鞍を付けるなどの馴致を丁寧に行い、引き継ぎます。心は幼いまま、みるみる身体が大きくなるこの時期は、急速に力も強くなります。よって、人との関係を構築できないと次第に「危ない馬」になってしまいます。人と信頼関係を築き上げ、競走馬としての「土台作り」を行うことがイヤリング部門の大切な役割です。

収牧
鞍を付ける馴致
馬を洗う馴致
放牧地のリードホース(中央)と1歳馬たち
セール時に当歳馬を持つスタッフ