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遠近 仁JIN TOCHIKA

繁殖スタッフ
2019年入社

入社のきっかけ

競馬ファンだった父親の影響で、「おもしろい世界があるな」、と自分も競馬に関心を持ち始めました。もともと動物が好きだったこともあり、地元の農業高校に進学。さらに競走馬に乗ってみたいと思うようになって、騎乗技術を学べる専門学校に進学しました。そして、インターンシップで色々な牧場を見学するなか、「世界に通用する強い馬づくり」を目標にしているノーザンファームなら、自分が競馬に興味を抱くきっかけとなったオルフェーヴルのような馬もきっとつくれると思い、入社を決めたんです。競走馬のお産にも興味があり、専門学校で学んだ馬の扱いだけでなく、農業高校の3年間を通して牛などの大型家畜のお世話をしていた経験も大いに活かせると考え、生産スタッフを志望しました。

1日の仕事のながれ※ある日の例

6:30 - 10:30

夏の暑い時期は気温の下がる夜間に放牧をしているため、午前の仕事では、まず馬を収牧をし、馬房に戻します。
収牧をしながら、放牧中に怪我をしていないか、歩様が乱れていないかなどを確認します。
馬房に戻したあとは、直接馬の身体や脚に触れ、より念入りに馬体チェックを行います。

馬体チェック後は餌の準備をします。
新しい命を受胎している母馬と、産まれたばかりの仔馬に、しっかり食べさせることも私たちの大事な仕事のひとつです。

普段から「この子はこの種類の餌は良く食べるな」「これは残すな」など観察力を養い、たくさん食べられるように工夫することが重要です。

10:30 - 13:30

昼休憩

社員食堂で昼食をとり、その後は寮や休憩室で昼寝をするなど、思い思いに過ごします。

13:30 - 17:30

13:30~17:30
収放牧、馬房掃除、手入れ・馬体チェック、餌づくり
17:30~21:00
母馬に異常がないか、出産の兆候はあるかを確認するため、当番制で見回り
(冬から春にかけてのお産シーズン時)

任されている仕事

現在、配属されている厩舎では、厩舎長・厩舎長補佐からの指示をスタッフへ共有し、円滑に厩舎業務が回るよう努めています。厩舎長・厩舎長補佐が不在の時には、その代わりを務めることになるので、“厩舎の3番手”として、いつその時がきても良いように、普段から意識して働いています。
また、産まれた仔馬が人間を嫌いにならないよう、たっぷりと愛情を注ぐことが、私に一番求められている仕事だと思っています。生産部門からバトンを繋いでいく育成部門において、より良い馴致・調教が行えるようにするためにも、ここでしっかりと信頼関係を築くことが重要です。

仕事のやりがい

正確な判断が問われるお産に、やりがいを感じます。母馬、仔馬の生死にも繋がるため、日頃から勉強を怠らないようにしています。いざという時に、とっさに動けるように、正しい知識を身に着けておくことが重要です。当歳馬(0歳)はか弱いので、私たち人間ができることは全てやってあげたいと、常に思っています。その仔馬が順調に大きくなることを支えるとともに、「人と同じスピードで歩く。人の横で歩く、止まる」を教えていくのですが、前進気勢が強い仔馬に、これらのことを教えるのは簡単ではありません。だからこそ、何度も何度も根気よく教え、こちらの指示通りに仔馬が動けるようになった時は、とてもうれしいですね。
また、自分が関わった馬がセレクトセールで高額落札されることもうれしいですし、無事に産まれた仔馬がレースで勝つのは、この上ない喜びです。

セレクトセールでの様子(日本競走馬協会提供)

大変なこと

馬の日々の変化を観察することは、とても重要ですが、難しいことでもあります。日頃から、成長過程やけがの状態、表情をよく見て、覚えておくことでささいな変化にも気がつくことができますし、早期発見し、早期対処を施すことにより、重症化を防ぎ大切な命を救うことができます。
大変なことを乗り越えるには、1人の力だけでは難しく、厩舎スタッフだけでなく、各部門と協力することが大切だと思います。厩舎スタッフ、獣医師、装蹄師を含めて情報共有を常に行うことで、馬の異変に早く気が付けますし、迅速な対処もできます。

厩舎スタッフとの一枚

休日の過ごし方

家にいる時は競馬観戦! 携わった馬の応援はもちろんのこと、ノーザンファームの馬を応援します。北海道は自然の宝庫。天気の良い日は、釣り、キャンプなど家族で出かけています。

ノーザンファームを志望している人へのメッセージ

出産は母子ともに命がけのため、イレギュラーな事態が起きた際に、瞬時に正しい判断をしなければなりません。私たちはいわば、看護師のような役割です。馬に関しての知識がゼロでも、入社後には定期的に勉強会があり、一から学ぶ制度が整っているため、馬や動物が好きな人には、非常にやりがいを感じられる職場だなと思いますよ。