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來嶋 花琳KARIN KIJIMA

イヤリングスタッフ
2020年入社

入社のきっかけ

私は幼い頃から馬の絵を描くことが好きで、何頭も描くうちに、彼らの美しい筋肉に惹かれ、実際に触りたいと思うようになりました。そして、馬の扱いを学べる専門学校に進学することを考えていたころ、競馬好きの同級生からノーザンファームのことを教えてもらい、インターンシップへの参加を決めました。その1週間のなかで、先輩スタッフがていねいに仕事を教えてくれて、実際に馬にも触らせてもらえたことをよく憶えています。馬に接することで、その全身から溢れ出る勇ましさにますます魅了され、すぐに、ここで働きたいと思いました。インターンシップでお世話になったイヤリング部門は、若い馬にとって人間との信頼関係を築くために重要な部門です。繁殖部門と調教部門の間になくてはならない、いわば「橋渡し」の役割を担っている点にも魅力を感じました。

1日の仕事のながれ※ある日の例

6:30 - 11:00

朝出勤後に、夜間放牧をしていた馬たちを馬房に戻します。入れ替わる形で、数頭は昼間に放牧を行うことも。その後、餌をやり、検温を含めた「馬体チェック」を行います。夜間放牧中の小さな傷など、必要に応じて治療をします。その他、餌を作ったり、外に出した馬たちの馬房を掃除したり・・・・・・。時季や日によっては、馬を洗う、鞍を付けるなどの馴致も行います。

11:00 - 13:00

昼休憩

社員食堂で昼食をとり、その後は寮や休憩室で昼寝をするなど、思い思いに過ごします。

13:00 - 16:30

天候に問題が無ければ夜間放牧をする馬たちを外に出し、昼間のみ放牧した馬たちは馬房に戻します。馬房掃除、翌日の餌の準備、使っていたパドックやウォーキングマシンの掃除、必要な治療、獣医師による診察の対応や1日の記録の作成を行っていると、あっという間に1日が終了します。

仕事のやりがい

自分の携わった馬が、1年後の新馬戦でデビューし無事に完走してくれると、とてもうれしいですね。私は以前、社内で開催された「リーディングコンテスト」に、ある牝馬とともに出場しました。コンテストの内容は、審査員の前で馬を曳いて歩き、いかにその馬の良さを引き出し、見栄え良く歩けているかを審査してもらうというものです。競走馬のセールでお客さまに馬を選んでいただくための、「曳き手の技術向上」がその目的です。私が一緒に出場したその馬は、普段、放牧に出すときにしばしば頭を激しく上下に激しく振り、「突然暴れそう」という雰囲気があって怖いイメージがありました。そうした恐怖心を克服するため、その馬と信頼関係を築く練習に励み、コンテストに出場する頃には人の指示をきちんと理解できる賢い馬に成長していたように思います。1年後にデビューする姿を見たときにはとてもうれしかったです! 日々の努力が認められ、「セレクトセール」の当日、お客さまの前で馬を曳く役割を任せられた時には、やりがいを感じました。

放牧をする來嶋さん
厩舎の掃除をする來嶋さん

仕事で大変なこと

まだ何も知らない1歳馬の馴致は大変です。曳き馬、ブラッシングや検温など、日常的に人が行うことをはじめ、シャワーのお湯が身体に当たることや、タオルで身体を拭かれることですら、多くの0歳馬や1歳馬にとってイヤリング部門に来て初めて経験することであり、恐怖の対象となり得ます。そう聞くと、イヤリング部門を「卒業」する頃に、鞍を載せ、人が跨ることなど不可能と思うかもしれません。順を追って、恐怖心を植え付けないよう、慎重に根気強く馬に寄り添う必要があります。一歩間違えると大きな事故にもつながりかねないので、緊張しますね。繁殖部門から馬を受け継ぎ、イヤリング部門で育んだ人との信頼関係が、調教部門で騎乗調教をスムーズに始めることに繋がっていきます。

休日の過ごし方

休日は車で買い物に出かけたり、BBQをしたりしています。数日間休みをもらい、函館まで旅行に行ったことも! 冬は、雪のなかに出てスノーボードを楽しんでいます。まだ練習中なので、転んでしまうこともありますが、降ったばかりの北海道の雪は柔らかく痛くないので、練習に適していますね。この冬は、もっと滑れるようになりたいです。

ノーザンファームを志望している方へ

ノーザンファームは、女性でも働きやすい環境です。結婚・出産を経て時短勤務に切り替えてからも、正社員として在籍可能な制度があるほか、子育てに理解のある上司をはじめ、受け入れてくれる厩舎の雰囲気も整っていると思います。馬の仕事は、力強さや無骨さだけでは成り立たず、優しさや繊細さもとても大切です。「男性よりも力が無いから」とか「運動が苦手だから」、さらに、「未経験だから」と尻込みしてしまうのはもったいない。馬が好きで、寄り添いたい気持ちがあれば、自信を持ってインターンシップに参加してみてください。馬の仕事は朝が早いので、働きたい気持ちがあるなら、日頃から早寝早起きの生活を意識しておくと良いですね。